入れ歯を作ったものの、噛んだときに痛みがあったり、装着時に違和感があったりしませんか?
このような不具合が起こっている場合は、調整あるいは新しい入れ歯への交換が必要になってきます。入れ歯が痛いから使わずにいると、抜けた歯の周囲の歯が空いた隙間に傾いてきたり、上下で咬み合うはずの歯を失った歯が伸びてきたりします。そのままにしていると、咬み合わせにも影響し、残っている天然歯をさらに失ってしまう可能性もありますので、早めに歯科医師にご相談ください。
入れ歯の種類
プラスチック素材の入れ歯:保険義歯
プラスチック製の入れ歯です。保険適用ですが、その場合使用できる材料やデザインに制限があります。
基本的にすべてプラスチックのため、分厚く快適さが損なわれたり、お口の中で熱が伝わりにくかったりします。プラスチック製の入れ歯は、噛むという入れ歯の基本的な機能の回復を目的としています。
保険義歯の特徴
大きさ | 快適さ | 熱の伝わり | 体への優しさ | 味わい | 軽さ |
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☆ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★★☆ |
金属バネがない入れ歯:ノンクラスプ義歯
特殊弾性プラスチックの材質を使用したバネのない入れ歯が誕生しました。基本的に同一材料で入れ歯のバネと歯ぐきの部分を製作するので、パッと見て気付かれないほど審美性の高い入れ歯となっています。
見た目を気にされる患者様にとって最適な入れ歯で、大きな笑顔が得られる快適さがあります。
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- 術前
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- 術後
治療内容 | 右下67欠損部のノンクラスプデンチャー作成 |
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目的 | 失った奥歯の見た目と機能を回復する |
副作用・リスク | 初期の装着時の不快感、口内炎 |
治療期間(回数) | 2回 |
費用(税抜) | 105,000円(内訳:カスタムトレーによる型取り5,000円 / 装置代100,000円) |
※欠損の歯数や装置の材質によって費用は異なります。
ノンクラスプ義歯の特徴
大きさ | 快適さ | 熱の伝わり | 体への優しさ | 味わい | 軽さ |
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★★ | ★★ | ★ | ★★ | ★ | ★★★ |
金属床義歯
歯肉に接する部分が金属でできた入れ歯です。
金属床義歯は、丈夫なうえに、軽くて薄いので、お口の中での違和感が少なく、自然に近い装着感や快適感が得られます。また、食べ物の熱が伝わるのもうれしい特徴です。
金属の種類には、コバルトクロムとチタンがあります。
チタンは、体内に埋め込むことができるほど、生体親和性が高い金属で、お口の中では金属味もありません。また、ともて軽い金属のため、入れ歯自体を軽くすることができます。
金属床義歯の特徴
コバルトクロム床
大きさ | 快適さ | 熱の伝わり | 体への優しさ | 味わい | 軽さ |
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★★★ | ★★★ | ★★☆ | ★★ | ★★☆ | ★★☆ |
チタン床
大きさ | 快適さ | 熱の伝わり | 体への優しさ | 味わい | 軽さ |
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★★☆ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
金属床ノンクラスプ義歯
金属床義歯の快適性と、金属のバネがないノンクラスプ義歯の審美性を合わせ持った入れ歯です。金属床は薄く丈夫で熱の伝わりも良いので、快適に安心して食べ物も美味しくいただけます。
通常の部分入れ歯は、お口を開けて笑うと金属のバネが見えてしまい審美性に欠けてしまいます。それが気になる患者様に最適な入れ歯です。
BPSエステティックデンチャー
かいり歯科クリニックでは、審美性、機能性を追求した「BPSエステティックデンチャー」を取り扱っています。
BPSエステティックデンチャーとは、BPS(Biofunctional Prosthetic System:生体機能的補綴システム)の認定を受けた歯科医師と歯科技工士がフルオーダーメイドで製作する審美的で機能的な入れ歯です。BPSに基づく製法によって、一人ひとりの口腔内の筋肉、舌の動き、歯の形、顎の大きさなどを正確に反映することができます。それにより、安定した着け心地を実現し、硬い物でもしっかり噛める機能的な入れ歯を製作することができます。
また、BPSエステティックデンチャーは、「極限まで天然歯に近い入れ歯」を目指し、自然な美しい仕上がりが特徴です。歯はもちろん歯ぐきの色味や質感も忠実に再現することで、とても入れ歯には見えない高い審美性を実現することができます。
BPSエステティックデンチャーの特徴
- 強い吸着力で安定した着け心地。硬い物でもしっかりと噛むことができます。
- 審美性が高く、天然歯のような自然な美しい仕上がり。
- 筋肉、舌、歯の形や大きさなどを正確に入れ歯の形状に反映。快適性が違います。
- 耐久性に優れ、熱での変形も少ないため、長期的に使用できます。
- 使用後の手入れが簡単で、衛生的で口臭も防ぎます。
インプラントオーバーデンチャー
インプラントオーバーデンチャーとは、インプラントと入れ歯を組み合わせる治療法です。数本のインプラントを埋入し、それらを入れ歯の固定源にします。
インプラントと入れ歯を併用することで、最小限のインプラント本数で、強く噛むことができる入れ歯治療が可能となります。
インプラントオーバーデンチャーの特徴
- 歯肉に接する部分(床)を小さくすることができ、違和感・異物感が少ない。
- インプラントが入れ歯を支えるため、何でも強く噛める。
- 金属のバネ(クラスプ)が必要なく、見た目が美しく、入れ歯だと気付かれにくい。
治療内容 | インプラント2本埋入、歯科用キシロカインカートリッジ1.8mlによる局所麻酔、義歯作成 |
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目的 | 失った歯の見た目と機能を回復する |
副作用・リスク | 疼痛、歯肉腫脹、内出血 |
治療期間(回数) | 6ヶ月 |
費用(税抜) | 880,000円(内訳:CT撮影・ステント作成30,000円 / 磁性アタッチメント付きインプラント1本300,000円×2 / 義歯250,000円) |