2018年一般臨床医矯正研究会〜子どもの舌と呼吸と歯並びの関係〜
2018.09.30
かいり歯科クリニックの歯科医師の戸田です。
本日は、大型台風24号が関東に迫り、帰宅できるか不安な中
日本一般臨床医研究会の2018年の講演に参加して参りました。
日本一般臨床研究会は、
矯正指導医・専門医の立場であり、子供の歯並びの予防の第一人者である各務肇先生を顧問とする研究会で、毎年、大学の教授から一般の臨床医の先生まで、幅広い分野で様々な歯列不正の治療に取り組まれている先生方をお招きして講演をして頂く会です。
今回、特に勉強になったのは
子ども発達研究所所長 日本子ども虐待防止研究所理事 北村義久先生の講演でした。
内容は、抽象的に言うと
気道の問題 ⇨ 歯列不正(歯並びの問題)
に繋がるという内容です。
つまり
気道の問題 = 呼吸の問題
呼吸とは
生まれたその瞬間から、生命の維持にとって必要不可欠なエネルギー活動です。
実は
その呼吸と舌👅の関係が非常に重要であり
舌の位置 ⇨ 気道の確保
に繋がるのです。
鼻腔の変形やアレルギー性鼻炎などによる鼻詰まり、アデノイド肥大、無呼吸症候群、奥かみによる下顎の後退などは、全て酸素が流入する経路を狭くします。
酸素不足(チアノーゼ) ⇨ 口呼吸を誘発
します。
口呼吸をするのは、酸素不足を補うために代償行動として行う行為です。
そして
口呼吸 ⇨ さらなる歯列不正を誘発 する
つまり
その逆に
舌の位置を改善 ⇨ 歯列の改善 ⇨ 口腔内の容積が改善 ⇨ 舌の位置がさらに改善 ⇨ 気道が広くなる ⇨ 呼吸がしやすくなる ⇨ 酸素不足の改善
が可能となります。
子どもの酸素不足は、心身共に成長発育に大きく影響します。
呼吸をきちんとできるようなアプローチを歯科医の立場だからこそできるアプローチはたくさんある事を学びました。
今後とも
かいり歯科クリニックは
子どもの歯並び予防を、呼吸からのアプローチも含めてしていくことを、努力研鑽して参ることを誓います。