子供の歯並び予防の考え方⑴〜床矯正カンファレンス・咬合誘導の床矯正とは〜
2015.02.08
こんにちは。かいり歯科クリニック院長の戸田です。
本日は休診とさせて頂き、予てより所属しております、床矯正研究会のカンファレンスコースに参加してきました。
当院からは2名の患者様の初診から現在の治療記録を提出し、研究会主幹の鈴木設矢先生と副主幹の花田真也先生から治療法やアドバイスを直接して頂き、大変勉強になると共に、滅多にない貴重な時間を過ごすことができました。
さて、床矯正〔しょうきょうせい〕とは聞き慣れない方も多いと思いますので、簡単にご説明させて頂きます。
一般の矯正治療は
顎が小さく歯が並ばない場合、歯を抜いて小さい顎に歯並びを合わせます。ほとんどの場合は抜く歯は前から4番目の第一小臼歯です。ですから10歳以前に歯並びに関して歯科医院に相談に行くと「様子をみましょう」と言われことが多いです。それは第一小臼歯が生えてくるのを待っているのです。
床矯正とは
小さな顎を育成し、床矯正装置を使用して拡大して歯を並べる考えです。
1935年ウィーンの歯科医師Schw arz・シュワルツが顎を拡大する床矯正の基礎を樹立しました。
床矯正装置を床〔Schw arz・シュワルツの〕矯正とよびます。
床矯正は主にヨーロッパで行われた治療法ですが、アメリカの治療法を主とする日本では主流の治療法ではありません。
日本では可撤式床矯正(かてつしき・しょうきょうせい)と呼びます。
「入れ歯の赤いプラスチック」の部分を床と呼びいます。
装置は「入れ歯」とよく似ています。
開始時期は症例にもよりますが、当院ではほとんどのお子様が4歳から7歳までの間に開始しております。
今後ともかいり歯科クリニックでは、スタッフ一同、地域の患者様のむし歯や歯周病予防のお手伝いは然り、お子様の歯並びの予防にも積極的に取り組む体制を整えていきます。