全身疾患と歯科医療との関係〜医療安全のコンピテンシー〜
2017.02.19
ご無沙汰しております。
かいり歯科クリニックの歯科医師の戸田です。
本日は、日本歯科大学新潟歯学部長である藤井一雄先生による、『全身疾患と医療安全について』のセミナーに参加して参りました。
皆さんは、
歯科医院での治療 = 歯の治療
であり
歯の治療 ≠ 全身疾患
と思われている方も多いのではないでしょうか?
しかしながら、歯は歯槽骨と呼ばれる骨の中に歯根膜というクッション材を介して刺さっており、
身体の中で唯一、骨と交通している組織です。
少し怖い話になりますが、人生の中で骨まで到達するような大怪我をすることは少ないのではないでしょうか。
つまり、
歯周病菌により骨が溶けること や むし歯菌が歯の神経(歯髄)まで及ぶということは、
骨つまり骨髄に及ぶ感染症であり、そこから血液に乗って全身に回り、脳や心臓の弱った部分に感染を引き起こす危険性もあるという事です。
また 昨今の歯科治療においては、無痛治療のために血管収縮薬の入った歯科麻酔を使用しますし、歯周病治療や抜歯などでは出血を伴う処置も多いのが現状です。
以上のことから皆さんにとって
歯科医院 = 全身疾患に影響する または 全身疾患が影響する
最も身近な手術をする医療機関
と言っても過言ではございません。
そのため当院では、特に初診時の患者様には、現在と過去のご病気のこと、直近の血液検査などの健康診断の検査結果について、詳細に面接させて頂きますことをご了承ください。
また当院は、
私自身の家族や、スタッフの家族も安心して通院・治療できるだけの
大学病院レベルの滅菌システム
治療時の口腔内最近の飛散防止の口腔外バキューム
医療機関用の空気清浄器であるエアロクリーンシステム
AED や 緊急時の薬品
を備え、外来環境体制の厚労省認可取得クリニックです。
今後はますます設備面の充実は然り、スタッフ全員が医療安全に努めていきたいと思います。