〜メンテナンストレーニングコース受講〜
2023.07.23
かいり歯科クリニックの院長の戸田です。
本日は、大阪府豊中市でご開業されている山本浩正先生が主催されている
『メイテナンスオープンコース2023』
に参加して参りました。
山本浩正先生は日本の歯周病学の中でも著名な臨床家である一方で、歯科医師や歯科衛生士向けの書籍を数多く執筆されてる著名な先生です。
私自身、母校の北海道大学歯学部を卒業し、歯周病講座に所属した研修医時代に初めて購入したのが山本浩正先生の『イラストで語るペリオのためのバイオロジー』という題目の本でした。この度、17年越しにその執筆者の先生の講義を受講できることはとても楽しみでもあり、感慨深いものがございました。
しかも今回は歯科衛生士向けの『メインテナンス』に関して掘り下げた内容で、歯科医師にも開放されたセミナーとなっており、治療がメインとなる歯科医師の私にとっては大変勉強になり有意義な時間を過ごすことができました。また、受講生のほとんどが歯科衛生士さんと思われる女性の方達で新鮮でした。
〜歯科医療におけるメインテナンスとは〜
歯科医療において歯科医師は治療メインの仕事となり、歯科衛生士はメイテナンスがメインの仕事となります。
メンイテナンスとは以下の3つが目的となります
①病気の発症の予防
②病気の再発の防止
③病気の進行の抑制
です。
患者様の多くは、治療のステージよりもメインテナンスのステージを求めていると思いますし、そういう意味でも患者様にとって寄り添った医療とは、治療よりも治療にならないようにするメイテナンスの方が寄り添った医療と考えております。
お恥ずかしながら歯科医師でありながら過去に歯科治療歴の多い私も、治療よりもメインテナンスを受けたいと切に思います。
山本先生が講義の中で
『長期症例は院長のものでなく、衛生士のもの』
と仰っていました。
当院もお陰様で開院11年目になり、治療期間は1〜3年でその後メインテナンス期間が7年から9年の患者様を多く拝見することも多くなってきたため、その言葉の真意が分かり心に響きました。
今回の講義の内容をきちんとまとめて当院の歯科衛生士勉強会で共有することで、当院にメインテナンスでお越し頂いている患者様により良いメンテナンスの継続をして頂けれるように、スタッフ一同、努力研鑽して参りたいと思います。