【 院内勉強会】フリーランスDH定期訪問〜SRP習得10回目・11回目
2024.01.30
昨年末12月19日と今年1月30日と年を跨いで2日間、フリーランスDH(歯科衛生士)先生に訪問して頂き歯科衛生士の臨床技術指導して頂きました。
今回の内容も前回からの内容に引き続き
・SRPの実技指導
を、当院の歯科衛生士全員に丁寧に指導して頂きました。
SRPという手技だけで気づけば10回目を超えましたね!
歯科医師向けの技術系セミナーでも、SRPはカリキュラムの中で大体1dayですし、歯科衛生士向けの技術系セミナーでもSRP10回コースという内容はないですね笑
もしかしたら当院の歯科衛生士のSRPの手技レベルはかなり高い技術レベルに到達しているかもしれません。当院としては嬉しい限りです♪
『SRP(エス アール ピー)』とは歯周病治療の最初の段階での基本治療で行われる処置のことで、歯茎の中の歯の根っこの部分についた歯石を取り除き、再びバイ菌が歯の根っこの部分に付着しづらいように、根の表面を滑らかにする処置を指します。
歯周病治療は、主に 歯周基本治療→歯周外科治療 の流れになっており、
軽度の場合は歯周基本治療のみで治癒し、メインテナンスに移行することができますが、
中等度から重度の歯周病の場合、きちんと治療してメインテナンスに移行するためには歯周外科治療という歯茎を切開してSRPをする手術が必要となる場合が多くなります。
なぜならば歯周基本治療の中で重要なSRPという処置は、歯茎の中の目視しづらい環境で行うことが多く、歯茎の間の深いところや奥歯などの歯の根の形態が複雑なところを綺麗にすることはかなり難しいからです。
しかしながら、歯科衛生士にとってSRPの手技を研鑽することは、歯周病の患者様の多くを外科手術をする箇所を減らし、低侵襲な治療で歯周病を治癒させる確率を上げることに直結します。
歯科衛生士(DH)という仕事は『予防』を担うことができる数少ない医療従事者
ですが、歯周病治療に関しては唯一『歯周基本治療』をすることを担う国家資格を有しております。
それゆえに、DHが歯周病治療に関してもきちんとした知識や技術を身につけることは、患者様の歯周病の予後に大きく関わってきます。
当院では、今後とも『お口の予防』と『歯周病の基本治療』を担う歯科衛生士の知識と技術の研鑽をサポートすることで、患者様にとっての最良の医療チームを目指していく所存です。