【 院内勉強会】フリーランスDH定期訪問〜SRP実習⑥⑦
2023.10.26
10月17日と26日の2日間、フリーランスDH(歯科衛生士)先生に訪問して頂き歯科衛生士の臨床技術指導して頂きました。
今回の内容は前回に引き続き、
・SRPのマネキンをした臨床指導
です。
のSRPとは歯周病の基本治療で行われる処置のことで、
「 スケーリング(SC)」と「ルートプレーニング(RP)」という処置を同時に行うことを指します。
「 スケーリング(SC)」は歯石(ばい菌の死骸が固まったもの)やプラークと呼ばれる歯垢(生きたバイ菌の塊)を取り除くことを指し、
「ルートプレーニング(RP)」は歯の根を滑らかにすることを指します。
つまり 『SRP』は歯茎の中の歯の根っこの部分についた歯石を取り除き、再び細菌が歯の根っこの部分に付着しづらいように、根の表面を滑らかにする処置です。
歯茎の中に歯石がつく場合は歯周病が進行していたり、長期間歯石除去をされていない時等に付着することで、さらなる歯周病の進行を増長するため、SRPは歯周病の基本治療においてとても重要な処置となります。
しかしながら、SRPは歯茎の中の目視しづらい環境で行うことが多く、歯科医師にとっても非常に難しい処置となります。そのため歯科医師は、重度の歯周病患者様に対して歯茎を剥離することで明視化で歯の根を綺麗にする歯周外科治療を行うことが多いです。
そのため、歯科衛生士にとってSRPの手技を研鑽することは、歯周病の患者様の多くを外科治療をすることなく救うことに直結します。
DHという仕事は『予防』を担うことができる数少ない医療従事者
ですが、歯周病治療に関しては唯一『治療』をすることを担う国家資格を有しております。
それゆえに、DHがきちんとした知識や技術は患者様の歯周病の予後に大きく関わってきます。
当院では、日頃から『お口の予防』と『歯周病の基本治療』を担う歯科衛生士の知識と技術の研鑽をサポートすることで、患者様にとっての最良の医療チームを目指していく所存です。