矯正症例⑸【反対咬合(受け口)の改善症例④】〜ムーシールド&パナシールド〜
2018.09.27
こんにちは。かいり歯科クリニックの歯科医師の戸田です。
乳幼児期(0歳から6歳)における、反対咬合と呼ばれる受け口の治療例です。
この時期の反対咬合は、ほとんどが遺伝ではなく、舌の位置や口呼吸など、なんらかの原因によって下あごを前方に誘導してしまっている、機能性の反対咬合に属します。
いわゆる 『志村ケンさんの「アイーン」の状態』(古い?笑)のように下顎を前に出した状態で上の歯が引っ掛かってしまい、下顎が戻らなくなってしまった状態です。
3歳から4歳ぐらいの年齢であれば、原因に対する家庭での悪習癖の除去やトレーニングで治ることもあります。
また当院では【ムーシルド】や【パナシールド】と呼ばれる、機能訓練装置を使用することもあります。
今回は、当院での受け口(反対咬合)の治療前後の写真をご紹介させて頂きます。
⭐️4歳7ヶ月 男の子⭐️ 反対咬合
反対咬合改善までの期間:約3ヶ月
前歯を使った機能訓練期間:約0ヶ月
費用(税抜): 装置代 15,000円 (診査・診断料は別途)
装置による合併症・副作用 : 初期の装着時の不快感
※ 治療結果は個人差がございます。
左の写真➡️右の写真を比べると、
受け口(反対咬合)の改善だけでなく、上の前歯の付け根辺りの骨が前方に成長していることはお分かりでしょうか。ちなみにこの骨は歯槽骨と呼ばれる歯の周りの骨です。
これは成人では起こり得ない、成長期のお子様だからこそ生じる成長反応です!
しかしながら
まだ治療期間が3ヶ月と短いため、これから前歯を使用した機能訓練をすることで、より一層の上顎の成長を期待できます。
このように
歯並びに関しても、問題には必ず原因があるため、
『乳幼児期の段階で、問題の原因を早期に除去することで、正しい成長発育に誘導することが可能であると考えております。』
かいり歯科クリニックは
虫歯や歯周病は然り、お子様の歯並びの予防にも積極的に取り組んでいます。
お子様のお口で疑問に感じる事がございましたら、なるべく早い段階でご相談下さい。
微力ながらお役に立てれば幸いです。