子どもの歯並び予防の考え方⑷〜第123回症例検討会『成長期の小児歯科の秘訣』〜
2016.06.19
ご無沙汰しております。かいり歯科クリニック院長の戸田です。
予てより所属している床矯正研究会の症例検た討会に参加してきました。
今回は小児歯科専門医歴約50年のスーパー小児歯科医である徳永順一郎先生のご講演を聴講しました。
講演の内容は主に
発達期における小児口腔の変化
つまり
乳幼児期からの【小さなひずみ】は年齢と共に拡大し、次第に【大きなひずみ】となって現れる。
ということです。
最も大切なことは、
発達期の小児歯科医療は小さなひずみを取り除くことから始まる
という内容でした。
やや内容が難しい話になってきたので、私なりにまとめると
虫歯や歯周病の原因 ⇨ 細菌
であるように
一般的な歯並びの凸凹、出っ歯や受け口といった歯列不正 にも必ず原因がある
ということです。
子供の歯並びが悪くなる原因 ⇨ 発達期の食育不足による顎の成長不足 や 悪習癖・態癖(口ポカン、指しゃぶり、頬杖や奥咬みetc..)
と言っても言い過ぎではないと思います。
つまり
歯並びの不正においても、ほとんどのケースで、その原因が存在し、乳歯が放出し始める0歳児から留意する事で、予防できるケースは沢山あります。
矯正と聞くと、
「お口の中に矯正装置をいれる。。」
「治療費が高い。。」
といったイメージがあると思いますが、
拡大装置などの矯正装置はあくまでも不正咬合の是正の一つのツールでしかありません。
風邪→肺炎→入院
と同じように
口腔機能の低下の原因→歯並びの不正→抜歯矯正
にならないように
子供の発育期の早い段階で、歯列不正の原因を早期発見し除去すれば、将来的な矯正装置は必要なくなる可能性が極めて高いということです。
それがまさしく真の歯並びの予防である床矯正研究会の歯列育矯正の目指すところです!
かいり歯科クリニックでは、スタッフ一同、虫歯や歯周病の予防は然り、地域のかかりつけ医として、本格矯正にならないように、0歳児からの歯並びの予防に精一杯取り組んでいきたいと思います。