小児矯正症例⑺【叢生(凸凹)】〜子どもの歯並び予防とは〜
2024.07.03
⭐️初診時:7歳2ヶ月 女の子⭐️ 叢生(前歯の凸凹)の床装置症例
治療内容 | 上顎前歯の拡大床装置と保定用床装置による歯列矯正とMFT |
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目的 | 歯並びの凸凹(叢生)の改善 |
副作用・リスク | 初期の装着時の不快感、口内炎 |
治療期間(回数) | 18ヶ月 |
費用(税抜) | 装置代230,000円(内訳:拡大床装置70,000~80,000円×上下,
保定用床装置40,000~50,000円×上下) |
※ 治療結果は個人差がございます。
一般矯正と歯並び予防矯正の違い
一般的に 『矯正治療』(略:一般矯正) と聞くと
・悪くなった歯並びを治す
・お口に金属のワイヤーなどの外せない装置を長期間入れる ⇨ 見た目が気になる
・歯を抜かなければいけない
・保険が適用されず、費用が高い(全国平均60万〜80万)
など ネガティブな印象をもたれている方が多いのではないでしょうか。
実際のところ、
子どもの歯並びにおけるアンケート結果においては 20数年前ですら(平成14年7月)
6割の親御さんが子供の歯並びを気にしているにも関わらず、実際の歯並びの矯正を受けている子どもは7%に満たないという結果でした。
また
矯正治療が必要な患者さんの90%が矯正治療を受けていないのが現状です。
ここで、
子どもの歯並びに関して考えなければいけない重要な事
それは
歯並びが悪くなった(結果) ⇨ 矯正治療をする(治療)
という考え方ではなく、
【重要】なぜ歯並びが悪くなったのか?『なぜ?』(原因)からアプローチすること
つまり『なぜ?』(原因)からアプローチするのが 『歯並び予防と小児矯正(治療)』と 『一般矯正』 の大きな違いです。
本来、問題がなければ、歯は正しい位置に並ぶはずです。
問題とは 大きく分けて次の2点です。
① 歯列の発育不足 (家庭内における食生活や舌の筋力不足など)
② 歯が正しい位置に維持できなかった外力の存在 (指しゃぶり、口ポカン、ねこ背や態壁など)
『歯並び予防と小児矯正(治療)』とは
子どもの歯並びが悪くなる問題を早期発見する(早期問題発見)
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『なぜ?』(原因)を親御さんと一緒に考え、早期に問題を提起することで一緒に解決する(早期問題解決)
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状態に応じてトレーニングやトレーニング装置・床装置を使用し、歯並びの問題が軽度のうちにアプローチ (早期加療)
という考え方です。
歯並びの不正の原因に関して、親御さんと一緒に考えてアプローチする事が、何よりも大切であり重要だと考えております。
かいり歯科クリニックでは『正しい診査・診断』に基づく『わかりやすい説明』を大切にし、「虫歯」や「歯周病」などの病気の予防だけでなく、お子様の《歯並び予防》に至るまで、原因にアプローチをすることで治療ステージではなく『予防ステージを維持』のサポートができるように、スタッフ一同日々精進しております。
ご自身やご家族のお口に関してお困りの方はお気軽にご相談下さい。