子どもの歯並び予防(13)~お口のトレーニングのMFT(筋機能療法)〜
2024.05.23
かいり歯科クリニックの院長の戸田です。
令和6年度の国の歯科診療報酬に関する改訂にて
口腔疾患の重症化予防 と 口腔機能低下への対応の充実
が組み込まれることで、歯周病や虫歯の予防処置の充実と
お子様のお口の歯並びやかみ合わせに影響する、舌と唇・ほっぺ(口腔周囲筋)のトレーニングであるMFT(筋機能療法)の保健診療での適応範囲が広がりました♪
今回の改訂は兼ねてから子どもの歯並び予防に取り組んでいる私たちにとっては朗報で、多くのお子様に虫歯や歯肉炎の予防だけでなく、歯並びやかみ合わせの問題点を早期に発見するだけでなく、それらの原因に対するトレーニングを手軽に指導することができるようになりました。
特にコロナ渦のマスク生活の影響もあり以下の状態の子ども達がとても多く増えてきてます。。
①お口ポカン・口呼吸
②くちびる・前歯が使えない
③くちびるをすぼめることができない
④舌をうまく使えない
⑤舌を置く位置が分からない
⑥正しいつばの飲み方ができない
結果として、歯並びや咬み合わせに問題が起きます。
(参照)
子どもの歯並び予防の考え方(11)~『低位舌』(沈下舌)とは~
子どもの歯並び予防の考え方(14)~歯並びの成り立ち(バクシネーターメカニズム)〜
それらの問題点を抽出し該当するお子様は、以下の管理記録簿をもとに『口腔機能発達不全症』という診断をします。
そこから、お口の周りの筋肉のトレーニングの指導や舌のトレーニングの指導を保健診療の範囲で指導させて頂きます。
かいり歯科クリニックでは、『虫歯』や『歯肉炎』の予防だけでなく、『お子様の歯並びの予防』に関して今後も真摯に取り組んで参りますので、少しでも気になる点がございましたらお気軽にご相談下さい。
昨日の院内勉強会の内容を一部添付させて頂きます⇩