子どもの歯並び予防の考え方⑻〜かかりつけ医での歯並び予防②〜
2016.08.28
こんにちは。かいり歯科クリニックの院長の戸田です。
前回のプログに引き続き、今回も床矯正治療について書かせて頂きます。
床矯正治療とは、歯列不正の原因に対するアプローチが前提にある事はたびたび述べてますが、その補足説明をさせて頂きます。
下図のように床矯正治療には
『バイオロジカルな治療』と『メカニカルな治療』が2種類あります。
① バイオロジカルな治療 (機能療法) 重要度⭐️⭐️⭐️
歯並びの不正の原因を考え、あらためること。
自分で正しく成長することで自分の力で治ること。
・食事の環境を見直す
・悪い習慣をやめる(口があいている、頬杖など)
② メカニカルな矯正治療 重要度⭐️ あくまでも補助的なもの
取り外し式の装置(床装置) 、 固定式の装置 (ブラケットやワイヤー)など
以上
つまり、床矯正治療とは床装置だけで行われる治療ではありません。
症例によっては、床装置以外のマルチブラケット(歯に直接くっつける装置)やワイヤー等も使用します。
そのうえで何より重要な点は、矯正装置を使用することではなく、食育や悪習癖(指しゃぶり、口ぽかん、奥がみ、舌突出、舌の低位、ほお杖etc・・・)の改善指導など原因に対するバイオロジカルな治療です。
歯並びの叢生(歯の凸凹)を発症している子は約44%います。
床矯正治療を始める前に、叢生を発症していない56%の子どもの家庭内環境に改善することが、歯並びの予防につながると考えます。