子どもの歯並び予防の考え方⑼〜【重要】床矯正の治療開始のタイミング〜
2016.10.03
ご無沙汰しております。かいり歯科クリニックの院長の戸田です。
今回は当院にて取り組んでいる
『歯列育矯正である床矯正』=『歯並びの予防』の治療時期について書かせて頂きます。
歯並びの問題を総称して『不正咬合』といいますが、
叢生(歯並びの凸凹) 35%
上顎前突(出っ歯) 28%
下顎前突(受け口) 31%
開咬(前歯が咬んでない状態) 5%
その他(歯が少ないなど) 2%
以上のようにさまざまな状態があります。
その中でも一番多いのが叢生と上顎前突が63%を占めております。
下記の図で示すように、床矯正では治療時期を4つに区分致します。
乳歯列期 すべて乳歯の時期
混合歯列期前期 6歳〜前歯のみが永久歯に交換している時期〜
混合歯列期後期 9歳〜犬歯(糸切り歯)が永久歯に交換する時期〜
永久歯期 12歳〜乳歯がすべて永久歯に交換して第二大臼歯が萌出してからの時期〜
になります。
床矯正では
9歳(混合歯列期前期)までに治療を終えることをおすすめしてます。
その理由は4つです
⒈歯の萌出:犬歯が萌出する前なら、前歯だけの問題で済みます
2.成長 :第二次成長期の顎の成長を利用できます
3.モチベーション:自我の芽生える前なら、親のやる気だけで治せる
4.装置の適合: 犬歯が萌出し始めると装置が不安定になる
以上の理由から、虫歯や歯周病だけでなく、『歯列不正』に関しても小さな歪みが大きな歪みになる前に
早期発見 → 早期対策 することで、
より短期間に!より負担の少ない装置で!より安価に!
治療することが可能と考えております。
当院では今後とも、地域のかかりつけ医として、虫歯は歯周病は然り、子どもの歯並びの予防にも積極的に取り組んで参りますますので、気になる方は早い段階でお気軽にご相談下さい。