2018年国際口腔インプラント学会〜高齢化社会における低侵襲インプラントの展望〜
2018.11.11
かいり歯科クリニックの歯科医師の戸田です。
本日は、国際口腔インプラント学会の2018年度の学術大会に参加して参りました。
『国際口腔インプラント学会とは、
ヨーロッパ最大最古の歴史をもつインプラント学会で、全世界に12000人以上の会員を有する学会です。』
今回のテーマは『高齢社会における低侵襲インプラントの展望』
という内容で、有床義歯学会(JPDA)会長の亀田行雄先生が講演して下さいました。
ちなみに
インプラント治療とは、
虫歯や歯周病など様々な原因により歯を失ってしまった部位に、チタン製の人工的な歯の根を植立し、ご自身の天然の歯と同じように噛めるようにする先進医療です。
手術を伴う処置のため、過去には重大な医療事故の事例もあるため、患者様はかなり大変な治療だと思われている方も多いかと存じますが、
全身疾患の状態をきちんと把握してCT撮影のうえで、精密な検査をして治療計画を立てることで、安全かつ低侵襲に治療する事が可能です。
実際に、当院でインプラント治療をされた患者様の半数以上の方が、術後に鎮痛剤を服用しない程度です。
しかしながら、
インプラント治療は簡単でも、治療後のメンテナンスは非常に大切で、メンテナンスの方が難しいといっても過言ではないです。
簡単に言うと以下の2点です。
① もともと歯を失った原因が、そのままインプラントを失う原因になりうる事
(歯周病のリスク 食いしばりなどの力のリスクなど)
※ちなみにインプラントは虫歯にはなりません。
② 患者様の高齢化によるメンテナンスの変容
今回の、学会のテーマ主に②に関する内容でした。
やはり、我々歯科医師は、その時期だけが良く噛めて良いのではなく、患者様の年齢や、生活環境を考慮したうえで、10年、20年、30年後を見越して治療計画を立てるべきだと切に思いました。
つまり
超高齢社会におけるインプラント治療に関しては、
歯を失った部位に、
インプラントの歯を立てる治療選択から
インプラントを入れ歯の下に入れて、入れ歯の支えにするなど、
人生のステージこどに合わせて、変化させ、患者様がよく噛めて、またご自宅や、場合によっては介護の状態でもメンテナンスしやすい設計にする事が大切です。
当院では、インプラント治療の専門医による、人生のライフステージに合わせた治療選択を提示しますのでお気軽にご相談ください。