新年のご挨拶〜審美症例(10)〜ダイレクトボンディング症例~前歯 正中離開③~
2019.01.01
明けましておめでとうございます!かいり歯科クリニックの歯科医師の戸田です。
本年の2月でおかげさまで開業6周年になります。
より質の高い医療を患者様に提供できるように、院内環境・設備は然り、知識と技術もスタッフ一同アップデートしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします!
さて、早速ですが最近お問い合わせが多い【ダイレクトボンディング】について改めてご説明と、症例のご紹介をさせて頂きます。
まず
〜ダイレクトボンディング とは〜
その名の通り
お口の中で直接(ダイレクト)に歯に樹脂(レジン)を盛って接着(ボンディング)させて修復する方法です。
割れたり欠けたりした歯を修復したり、歯の隙間を埋めたり、歯の色を改善したりすることが出来ます。
ちなみに日常の保険診療でも、小さな虫歯を修復する際にレジンを詰める治療は頻繁に行われています。
ダイレクトボンディングで使用する材料はセラミックに近い、特に審美性を高めた専用のレジンになります。(保険適用外)
さらに、さまざまな色調のレジンを少しずつ塗り重ねていくことで、自然な歯の色に近い美しい色合いに仕上げることができます。
【利点】
・歯を削る量は最小限ですむ
・天然歯そっくりな色を再現できる
・欠けにくい(保険治療で使用可能なレジンと自費治療で使えるものでは材料の物性や色数などに大きな差があります)
・治療は型取りをしないため一日で完了する ※ 後日研磨が必要
【欠点】
・時間がかかる(60分〜90分ほど)
・歯科医師が直接行うため技術の差がはっきりと出てしまう。。
・ 他の治療方法以上に歯ぐきの健康状態に対してシビア(少しでも出血があるとできない)
「なるべく歯を削りたくない」
「でも歯の形態を変えたい、見た目が気になる」
「昔詰めたレジンの色が気になる」
などでお困りの方は、治療の選択肢の一つになると思います。
では 最近症例を全くご紹介していなかったので、最近のケースから少しずつご紹介させていただきます。
40代女性 上顎前歯正中離開ケース
前歯の真ん中の隙間を気にさてれて当院に来院されました。
昔からのコンプレックスで、人前で歯見せて大きく笑うことに抵抗があるとのこと。
しかし
① 歯は削りたくない
② 矯正治療は費用が高く期間もかかるので難しい
② なるべく短期間で改善したい
まさにダイレクトボンディングの適応ケースだと思います。
しかし、初診時は軽度の歯周病があり、歯肉の炎症がある状態ではダイレクトボンディングができないため、歯周病治療とホームケア指導にて歯肉の炎症が落ち着いた後、ダイレクトボンディングを施術させて頂きました。
!注意!ダイレクトボンディングの治療中は、唾液は然り、血液が少しでも入ると、審美的に治療ができないだけでなく、うまく接着ができないため適用外となります。
また『真の審美治療』は、『健康美の上に成り立つもの』だと確信しております。
細菌(むし歯菌や歯周病菌)のコントロール→機能の回復(よく噛める)→審美の回復
治療後、ご友人とのクリスマス会で、おもいっきり歯を見せて笑えたと大変喜ばれており、私もクリスマスプレゼントを頂いたように嬉しくなりました☺️
●治療内容 : ダイレクトボンディング2本、局所麻酔なし
●目的 : 前歯の見た目の改善と口元の印象の改善
●副作用・リスク : 研磨の際の歯肉からの軽度の出血
●治療回数・期間 : 1回(歯周病の治療期間1ヶ月を除く)
●費用(税抜) :40000円(内訳/ダイレクトボンディング治療20000円×2本 ※ダイレクトボンディング治療は治療範囲や部位によって費用が異なります)