保育園検診から見えてきた〜歯並びが悪くなる原因『低位舌』〜
2021.06.08
かいり歯科クリニックの院長の戸田です。
6月7日(月)に副院長の松上佳亮先生と共に近隣の保育園検診に行って参りました。はまかぜ保育園、千葉みなとのぞみ保育園、みなと公園のぞみ保育園の3カ所で合計150名くらいの園児の検診をさせて頂きました。
検診の結果、ほとんどの園児達に大きな虫歯を認めず、口腔ケアもきちんと行き届いている印象を受けました。
これもひとえに、保育園の先生方含め親御さんの、多忙な日々の中でのきちんとした口腔ケアのサポートのおかげであり、地域のかかりつけ医として誇らしく、大変嬉しく思いました。
この場をお借りして感謝申し上げます。
しかし、その一方で大半のお子様のお口に、
歯列不正(歯並びの凸凹・出っ歯・受け口etc)や呼吸機能の悪化の原因となる『低位舌』を認めました。
ちょうど5〜6歳ぐらいの就学前後の時期から、下の前歯の乳歯が永久歯に生え変わります。多くの親御さんはその時期に初めて、乳歯の頃は想像していなかったような歯並びの凸凹や出っ歯などの『歯列不正』に気付くことが多いです。
実はこの『歯列不正』は幼少期からの『低位舌』が大きな原因の一つになっていることが多いのです。
お口の二大疾患である虫歯や歯周病(歯肉炎を含む)が細菌感染が原因であるように、『歯列不正』にも原因があることがほとんどです。
つまり、親御さんがお子様の虫歯や歯肉炎を予防できていらっしゃるように、
歯並びも原因もなるべく早期に把握してきちんと対処することで予防ができる可能性が高いということです。
ウイルス感染による風邪 →重篤化して 肺炎 → 入院
と風邪も放置すると、「 たかが“風邪”がされど“風邪” 」と言われる様に
歯並びの原因(低位舌など) → 歯列不正(歯並びの凸凹・出っ歯・受け口・開咬) → 小児矯正治療 → 抜歯含めた審美矯正治療
といったように、お子様の歯並びも放置することで重篤化するという点では似ております。
ただ、ご安心して頂きたいのは、
就学前の年少・年中・年長さんの子供たちの『歯列不正』のステージは、風邪で例えるならば、まだ「 たかが“風邪”」の状態です。
当院では、虫歯は歯周病は然り、子どもの歯並びに関しても積極的に原因療法からの予防に取り組んでおります。
ご自身のことでも、お子様を含めた大切な方のことでも、気になる方はなるべく早い段階でご相談頂ければ幸いです。
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