【 院内勉強会】フリーランスDH定期訪問〜医院全体での技術の向上を目指して〜
2024.06.26
かいり歯科クリニックの院長の戸田です。
最近、当院に兼ねてより通院中の患者様から、当院の受付スタッフ・歯科衛生士・アシストスタッフの接遇・対応や技術などお褒めの言葉を頂くことが多くなりました。
前向きなお言葉は日々真摯に歯科医療に取り組む私たちにとって大変励みになると共にとても嬉しいです。この場をお借りして感謝申し上げます。
かいり歯科クリニックのチーム医療の考え方
歯科医療は、歯科医師以外に受付・アシスト助手、予防を担う歯科衛生士、滅菌を担うクリーンスタッフさん含めて、
それぞれが真摯に業務に取り組むことではじめて【安心】【安全】【最良】のチーム医療を患者様に提供できると考えております。
今回は当院での院内での知識・技術の研鑽について一部ご紹介させて頂きます。
フリーランス歯科衛士士(歯科衛生士の先生)の定期訪問指導 2回/月
2022年から、フリーランスDH(歯科衛生士)先生に毎月訪問して頂き、歯科衛生士の臨床技術指導や院内スタッフの滅菌・接遇の指導をして頂いてます。
そして、1年前は当院の新人だった歯科衛士士2名がSRPの20回以上の実技指導を経て、昨日SRPの最終技術テストに無事合格し、フリーランスDH先生から修了証を授与されました。
SRPは歯科医師にとっても大変難しい技術で、誰しもができる手技ではないです。それを当院の歯科衛士士がきちんと基礎から習得し、標準化できていることは大変嬉しく、頼もしく思います。かいり歯科クリニックの診療のビジョンを掲げて11年で体現できて幸甚です。
これもひとえにフリーランス先生の指導と、個人練習をしてきたお二人の努力の賜物だと思います!まずはおめでとうございます!そしてこれからが本番ですから、1人でも多くの患者様の歯周病を改善していきましょう!
『SRP(エス アール ピー)』とは歯周病治療の最初の段階での基本治療で行われる処置のことで、歯茎の中の歯の根っこの部分についた歯石を取り除き、再びバイ菌が歯の根っこの部分に付着しづらいように、根の表面を滑らかにする処置を指します。
歯周病治療は、主に 歯周基本治療→歯周外科治療 の流れになっており、
軽度の場合は歯周基本治療のみで治癒し、メインテナンスに移行することができますが、
中等度から重度の歯周病の場合、きちんと治療してメインテナンスに移行するためには歯周外科治療という歯茎を切開してSRPをする手術が必要となる場合が多くなります。
なぜならば歯周基本治療の中で重要なSRPという処置は、歯茎の中の目視しづらい環境で行うことが多く、歯茎の間の深いところや奥歯などの歯の根の形態が複雑なところを綺麗にすることはかなり難しいからです。
しかしながら、歯科衛生士にとってSRPの手技を研鑽することは、歯周病の患者様の多くを外科手術をする箇所を減らし、低侵襲な治療で歯周病を治癒させる確率を上げることに直結します。
歯科衛生士(DH)という仕事は『予防』を担うことができる数少ない医療従事者
ですが、歯周病治療に関しては唯一『歯周基本治療』をすることを担う国家資格を有しております。
それゆえに、DHが歯周病治療に関してもきちんとした知識や技術を身につけることは、患者様の歯周病の予後に大きく関わってきます。
当院では、今後とも『お口の予防』と『歯周病の基本治療』を担う歯科衛生士の知識と技術の研鑽をサポートすることで、患者様にとっての最良の医療チームを目指していく所存です。