歯周病専門外来①〜治療ステージから予防ステージへ〜
2024.06.03
かいり歯科クリニックの院長の戸田です。
この度、令和6年度の国の歯科診療報酬改訂にて
口腔疾患の重症化予防の中の一つに〜歯周病重症化予防の推進〜
が組み込まれました。ところで
『検診とメインテナンスの違いは?』
ご存知でしょうか。両者は同じように思えて実は目的が大きく違います。
〜検診とは〜
特定の病気を発見するために行う検査の事で、病気の早期発見をして早期治療をすることを目的としています。
一方で、
〜メインテナンスとは〜
健康な状態を維持していくための定期的に検査や予防処置をすることを目的としています。
つまり検診は早期発見・早期治療を目的とし、メインテナンスは現状の健康状態の維持を目的としています。
『歯周病のメインテナンス(予防)のスタートの時期は?』
当院に検診やメインテナンス目的で初めていらっしゃる患者様の中には、定期的に歯科医院でクリーニングを受けていらっしゃっても、
歯周病の検査を受けたことない
歯周病の名前は知っているがどういう病気か知らない
歯周病治療について説明を受けたことがない
歯周病が治療されないで悪い状態のまま定期通院している
全身疾患に合わせた歯周病のコントロールがされていない
という方が少なくない現状です。
『メインテナンスの目的は?』
病気の発症の予防
病気の再発の予防
病気の進行の予防
です。
つまりご自身の状態に合わせた歯周病の治療を適切に受けて良くなってからでないと、本来の歯周病のメインテナンスはスタートすることはできないということになります。
当院の日本歯周病学会のガイドラインに基づいた歯周病治療
医療面接
お口の過去・現在の状態だけでなくお身体の状態の把握(全身疾患や生活習慣)
⇩
歯周組織検査(基礎資料収集)
⇩
口腔内写真
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歯周組織検査のためのX線14枚法
⇩
歯周病の診断
⇩
患者さんとの情報共有
⇩
治療計画
となります。
1人でも多くの患者様の歯周病が改善し、
治療ステージ⇨予防ステージ
に移行して頂き、歯周病の病気の発症・再発・進行の抑制を目的としたメインテンンスグループの方が増えることを願っております。
歯ぐきからの出血や歯の揺れ、口臭や加齢に伴う歯ぐきの下がりや歯並びの変化を感じている方、また糖尿病やリウマチや心疾患や脳疾患などお身体に持病や病気の既往がある方は、歯周病との関連性もあるかも知れません。
『きんとした診査・診断』 と 『わかりやすい説明』
『安心・安全・最良』
の医療提供ができるようにスタッフ一同準備しておりますので、少しでも気になる方はなるべくお早めにお気軽にご相談下さい。