虫歯予防に医学的に推奨される歯磨きの方法〜トゥースペーストテクニック〜
2024.07.11
かいり歯科クリニックの院長の戸田です。
残念なことに歯科疾患実態調査によると、小児から40歳くらいまでの年代の方の虫歯は年々減少しておりますが、40代からは虫歯は年々減少していないばかりか、40代後半からは年々虫歯の方が増えてきております。
歯科医院にメインテナンスで通院中の患者様の中でも、メインテナンス期間中に残念ながら虫歯ができる方が少なからずいらっしゃいます。
もちろん虫歯が発生した原因からのアプローチは大切ですが、少しでも虫歯が発生しないよう当院で推奨している虫歯予防に医学的に最適な歯磨き方法をご紹介します。
トゥースペーストテクニック(the modified fluoride toothpaste technique)
1995年に北欧のスウェーデンのイエテボリ大学歯学部がThe Modified toothpaste technique 「修正歯磨き粉テクニック」として発表して、未就学児のむし歯を26%減らす効果があることが実証されている方法です。
使い方は以下をご参照下さい。
①1日2回
湿らせた歯ブラシに2cm(1.5g)(小児では5mm(0.5g))の歯磨剤をつけ、
歯列全体に行 きわたるよう2分間ブラッシングする。
*ブラッシング中には歯磨剤は、吐き出さない
②ブラッシングが終わったら、吐き出さずに少量(約10ml)の水を口に含み、 30秒ブクブクうがいをする。
③吐き出した後は水で洗口しない。
④ブラッシング後、2時間は飲食をしない。
【参照】フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法(2023 年 1 月)(日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会)