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審美症例(11)〜10年以上の実績:バネ(金具)のない入れ歯《 ノンクラスプデンチャー》②〜

2024.07.30

かいり歯科クリニックの院長の戸田です。

今回は『ノンクラスプデンチャー』について簡単にご紹介させて頂きます。

ノンクラスプ とは バネ(金具)がない
デンチャー  とは (部分)入れ歯

のことで『ノンクラスプデンチャー』とは『バネ(金具)の無い部分入れ歯』ことです。

歯を失った場合、失ったところに何らかの方法で人工的な歯を補う必要があります。

その方法とは下記の図のように

ブリッジ

部分入れ歯

インプラント

という選択肢になります。

※ 上記以外にも親知らずが残っている場合、失った部位によっては歯牙移植も選択肢の一つになることがあります。

➕ 歯牙移植

『ノンクラスプデンチャー』はこの中の部分入れ歯に属するものになります。

今回は、入れ歯のバネ(金具)のかかる歯にインプラントの歯が入っていたため、保険診療内での部分入れ歯は様々な理由で適応外となり、患者様が欠損部にインプラント治療を希望されなかったためノンクラスプデンチャーを作成した1症例をご紹介します。

ノンクラスプデンチャー症例②

ノンクラスプデンチャー

【長所】

・金属のバネがなく審美的(入れ歯を入れていると人から気付かれずらい)

・義歯床の部分は薄い歯肉に近い色をしているため口を開けても入れ歯だと分かりにくい

・入れ歯と歯との間の隙間が狭く食べ物がつまりづらい

【短所】

・保険適応外 自由診療

・取り外しにコツがいる

かいり歯科クリニックでは【安心】【安全】【最良】の医療提供を前提として

『正しい診査・診断』に基づく『わかりやすい説明』を大切にし、

「虫歯」や「歯周病」などの病気の予防だけでなく、お子様の《歯並び予防》に至るまで、

『原因にアプローチ』をすることで治療ステージではなく『予防ステージを維持』のサポートができるようにスタッフ一同日々取り組んでおります。

しかしながら、すでに欠損した歯がある方や歯がほとんどない方、またどうしても保存が難しい歯を患って来院される方も少なくないのが現状です。

歯を欠損した原因も様々で、またそれを補う治療方法は然り、患者様の要望も様々です。

入れ歯に関してもノンクラスプデンチャーに限らず、色々なタイプがございます。

かいり歯科クリニックでは、様々な種類の義歯を扱って10年以上の実績があるため、患者様のお口の状態や要望に合わせてオーダーメイドのご提案することが可能です。

初診の方はまずは問診・診査・診断からきちんと行います。お困りの方はお気軽にご相談頂ければ幸いです。

 

 

 

夏季休診のお知らせ

2024.07.24

8月11日(日)~17日(土)は夏季休診とさせていただきます。

8月18日(日)から平常通り診療致します。 患者様にはご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

虫歯予防に医学的に推奨される歯磨きの方法〜トゥースペーストテクニック〜

2024.07.11

かいり歯科クリニックの院長の戸田です。

残念なことに歯科疾患実態調査によると、小児から40歳くらいまでの年代の方の虫歯は年々減少しておりますが、40代からは虫歯は年々減少していないばかりか、40代後半からは年々虫歯の方が増えてきております。

歯科医院にメインテナンスで通院中の患者様の中でも、メインテナンス期間中に残念ながら虫歯ができる方が少なからずいらっしゃいます。

もちろん虫歯が発生した原因からのアプローチは大切ですが、少しでも虫歯が発生しないよう当院で推奨している虫歯予防に医学的に最適な歯磨き方法をご紹介します。

トゥースペーストテクニック(the modified fluoride toothpaste technique)

1995年に北欧のスウェーデンのイエテボリ大学歯学部がThe Modified toothpaste technique 「修正歯磨き粉テクニック」として発表して、未就学児のむし歯を26%減らす効果があることが実証されている方法です。

使い方は以下をご参照下さい。

①1日2回

 湿らせた歯ブラシに2cm(1.5g)(小児では5mm(0.5g))の歯磨剤をつけ、

  歯列全体に行 きわたるよう2分間ブラッシングする。

   *ブラッシング中には歯磨剤は、吐き出さない     

 ②ブラッシングが終わったら、吐き出さずに少量(約10ml)の水を口に含み、 30秒ブクブクうがいをする。

③吐き出した後は水で洗口しない。

④ブラッシング後、2時間は飲食をしない。

 

【参照】フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法(2023 年 1 月)(日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会)

 

 

 

子どもの歯並び予防トレーニング(MFT)【まとめ】

2024.07.10

並び予防のMFT①〜おくちポカーンのトレーニング(口輪筋)〜

子どもの歯並び予防のMFT②〜舌の動きと口呼吸改善トレーニング(あいうべ体操)〜

子どもの歯並び予防のMFT③〜舌の動きのトレーニング(リップトレーサー)〜

子どもの歯並び予防のMFT④〜舌の先の力をつけるトレーニング(ディップ&スティック)〜

子どもの歯並び予防のMFT⑤〜舌の位置のトレーニング(スポットポジション)〜

子どもの歯並び予防のMFT⑥〜舌を正しい位置に持ち上げるトレーニング(ホッピング)〜

子どもの歯並び予防のMFT⑦〜正しい唾の飲み方のトレーニング(スラープ&スワロー)

子どもの歯並び予防のMFT(番外編)〜鼻呼吸の重要

歯周病専門外来⑤〜歯ぐきが下がる状態(歯肉退縮)について〜

2024.07.09

かいり歯科クリニックの院長の戸田です。

最近患者様から「 歯ぐきが下がってきたのが気になる」というご相談を受けることが増えてきました。

そこで今回は歯ぐきが下がる、歯肉退縮について記載させて頂きます。

歯の周りの歯肉とは

歯の周りの顎の骨(歯槽骨)

歯の周りの歯ぐき(歯肉)

など、歯の周りには下図の歯周組織と呼ばれる歯を支える組織(青線の範囲)がございます

歯ぐきが下がる(歯肉退縮)理由

大きく分けて以下の3種類があります

1️⃣炎症(歯周病の進行)による歯肉退縮

2️⃣非炎症(歯ブラシなどの外的刺激)による歯肉退縮

3️⃣歯科治療(矯正治療による歯の移動)による歯肉退縮

それでは簡単ですが、一つずつ説明させて頂きますね

1.炎症(歯周病の感染)による歯肉退縮

上図の青色の線の歯ぐき(歯肉)オレンジ色の線の歯槽骨の裏打ちがあって支えられています。

つまりオレンジ色の歯槽骨が歯周病や外傷などの何らかの理由で失うと、青色の線の歯ぐき(歯肉)も同時に失うことになります。

それが下図のような感染による炎症性歯肉退縮です。

2.非炎症(歯ブラシなどの刺激)による歯肉退縮

これは歯周病による病気が原因ではなく、歯ブラシなどによる外からの刺激による歯肉退縮になります。

また非炎症性の歯肉退縮のリスクは2種類に分かれます。

それは生まれ持っての先天的なリスクと、

生まれてからの習慣による後天的なリスクです。

【先天的リスク】

・歯根が歯槽骨からはみ出している

・歯肉が薄い

・付着歯肉が少ない、小帯などの可動粘膜

【後天的リスク】

・歯ブラシの毛が硬い

・ブラッシング圧が強い

・ブラッシング時間が長い

・ブラッシングの頻度が高い

3.歯科治療(矯正治療による歯の移動)による歯肉退縮

実は歯を支える歯槽骨には厚み(幅)がございます。

注意して頂きたいのでが、歯槽骨というのは顎の骨本体ではなく、あくまでも歯を支える骨であり顎の骨の一部です。

【重要】歯槽骨は歯を失うと顎の骨から歯と共に失います。。

この『顎の骨』『歯槽骨の幅』『歯』をお家で例えると

『顎の骨』=家の骨組み(外壁)

『歯槽骨の幅』=お風呂場

『歯』=お風呂に入っている人

つまり、矯正治療などで歯を過度に傾けて歯槽骨から外に出してしまうと、歯は歯槽骨に裏打ちされた歯ぐきの外に出てしまう状態、

お家で例えると少し違いますが下図のように家から体の一部が外に出た状態になるということです。

歯肉は歯槽骨の裏打ちがないと安定してその位置に留まることができません。

つまり歯肉で覆われていた歯が、歯肉から外に露出した状態になる、結果として歯ぐきが下がった歯肉退縮の状態になるということです。

 

残念ながら歯周病が進行すると、①炎症性の歯肉退縮は避けることは困難です。

しかしながら②非炎症歯肉退縮や③歯科治療による歯肉退縮は、早期問題発見や CTを含めた治療計画によって回避することが可能です。

また歯周病で歯を失った場合に、ブリッジ・入れ歯・インプラントといった人工的な歯を補う治療の際も、治療後に歯肉退縮メインテナンスがしやすく歯肉退縮が起きづらい環境(歯ブラシが当てやすい環境)を作るために失ってしまった歯の周りの骨(歯槽骨部分)や、特に歯茎(歯肉)の再生も考慮することも可能です。

【参照】〜歯の周りの歯肉の再生(遊離歯肉移植)〜についてはこちらから

かいり歯科クリニックでは【安心】【安全】【最良】の医療提供を前提とし、『正しい診査・診断』に基づく『わかりやすい説明』を大切にし、「虫歯」や「歯周病」などの病気の予防だけでなく、お子様の《歯並び予防》に至るまで、『原因にアプローチ』をすることで治療ステージではなく『予防ステージを維持』のサポートができるようにスタッフ一同日々取り組んでおります。

歯肉退縮を含めて歯でお困りの方は、まずはきちんとした『診査・診断』から行いますので、お早めにご相談下さい。

 

小児矯正症例⑺【叢生(凸凹)】〜子どもの歯並び予防とは〜

2024.07.03

⭐️初診時:7歳2ヶ月 女の子⭐️ 叢生(前歯の凸凹)の床装置症例

治療内容 上顎前歯の拡大床装置と保定用床装置による歯列矯正とMFT
目的 歯並びの凸凹(叢生)の改善
副作用・リスク 初期の装着時の不快感、口内炎
治療期間(回数) 18ヶ月
費用(税抜) 装置代230,000円(内訳:拡大床装置70,000~80,000円×上下,

保定用床装置40,000~50,000円×上下

※ 治療結果は個人差がございます。

一般矯正と歯並び予防矯正の違い

一般的に 『矯正治療』(略:一般矯正) と聞くと

・悪くなった歯並びを治す

・お口に金属のワイヤーなどの外せない装置を長期間入れる ⇨ 見た目が気になる

・歯を抜かなければいけない

・保険が適用されず、費用が高い(全国平均60万〜80万)

など ネガティブな印象をもたれている方が多いのではないでしょうか。

実際のところ、

子どもの歯並びにおけるアンケート結果においては 20数年前ですら(平成14年7月)

6割の親御さんが子供の歯並びを気にしているにも関わらず、実際の歯並びの矯正を受けている子どもは7%に満たないという結果でした。

また

矯正治療が必要な患者さんの90%が矯正治療を受けていないのが現状です。

ここで、

子どもの歯並びに関して考えなければいけない重要な事

それは

歯並びが悪くなった(結果) ⇨ 矯正治療をする(治療)

という考え方ではなく、

【重要】なぜ歯並びが悪くなったのか?『なぜ?』(原因)からアプローチすること

つまり『なぜ?』(原因)からアプローチするのが 『歯並び予防と小児矯正(治療)』と 『一般矯正』 の大きな違いです。

本来、問題がなければ、歯は正しい位置に並ぶはずです。

問題とは 大きく分けて次の2点です。

① 歯列の発育不足 (家庭内における食生活や舌の筋力不足など)

② 歯が正しい位置に維持できなかった外力の存在 (指しゃぶり、口ポカン、ねこ背や態壁など)

『歯並び予防と小児矯正(治療)』とは

子どもの歯並びが悪くなる問題を早期発見する(早期問題発見

『なぜ?』(原因)を親御さんと一緒に考え、早期に問題を提起することで一緒に解決する(早期問題解決)

⇩ 

状態に応じてトレーニングやトレーニング装置・床装置を使用し、歯並びの問題が軽度のうちにアプローチ (早期加療)

という考え方です。

歯並びの不正の原因に関して、親御さんと一緒に考えてアプローチする事が、何よりも大切であり重要だと考えております。

かいり歯科クリニックでは『正しい診査・診断』に基づく『わかりやすい説明』を大切にし、「虫歯」や「歯周病」などの病気の予防だけでなく、お子様の《歯並び予防》に至るまで、原因にアプローチをすることで治療ステージではなく『予防ステージを維持』のサポートができるように、スタッフ一同日々精進しております。

ご自身やご家族のお口に関してお困りの方はお気軽にご相談下さい。

 

 

【重要】子どもの歯並び予防の考え方(15)~当院のお子様の歯並び予防(予防矯正)の流れ〜

2024.07.02

予防矯正とは

歯並びが悪くなる原因には、頬や舌、唇を含めたお口周りの筋肉、姿勢、呼吸などが関係しています。(バクシネーターメガニズム

『予防矯正』は、お子様それぞれの歯並びが悪くなる『なぜ?』(原因)を親御さんと一緒に考え、それにあわせたトレーニングや矯正装置によって歯並びの乱れを整えていく予防的な矯正です。

当院のお子様の歯並び予防の流れ

コロナ渦でのマスクによる口呼吸の悪影響もあり、舌や唇・お口の周りの筋肉などの口腔機能の低下による歯並びの問題のご質問を受けることが増えました。

そこで当院での『歯並び予防(予防矯正)』の流れをご紹介します。

STEP① 問診・資料どり

・問診表にそってお話を伺います。

・現状の把握のため必要に応じてレントゲン、かみ合わせの写真を撮ります。

・虫歯や歯肉炎がないかお口の中をチェックして歯並びの問題の話の前に、病気がないか、病気の予防できているかみていきます。

STEP② 資料どり結果のご説明

・検査結果をもとに、歯科医師又は歯科衛生士から現状のご説明をします。

・虫歯や歯肉炎の予防の指導をします。

・虫歯がある場合  ➡ 虫歯治療が必要

・歯肉炎がある場合 ➡ 歯ブラシの指導と歯肉炎治療

ご自宅での歯ブラシ・フロスやフッ素塗布などのケア(ホームケア)の質を高め、歯科医院での歯ブラシ指導やホームケア指導、高濃度のフッ素塗布や虫歯予防(シーラント)をして、虫歯や歯肉炎などの病気の予防をすることが大切です

STEP③ 歯並びの相談・予防矯正の流れのご説明

・歯科医師や歯科衛生士と一緒に歯並びが悪くなってしまった『なぜ?』(原因)を一緒に考えます。

・『なぜ?』 (原因)に対してのアプローチ方法や予防矯正の流れのご説明をします

STEP④ 歯並び予防や予防矯正スタート

『なぜ?』(原因)に対してのアプローチ(頬や舌、唇を含めたお口周りの筋肉のトレーニング)である筋機能療法(MFT)をしていきます。 【保健適応:¥300】

・希望であれば予防矯正のための資料採り(写真撮影やレントゲン・歯の型取りなど)をして、予防矯正装置をつくります。【保健適応外】

【重要】

虫歯や歯肉炎は細菌感染による病気ですが、歯並びの問題は口腔機能の低下(原因)による結果であり病気ではございません。

当院では、お子様のお口の健康のため

・虫歯や歯肉炎などの病気がないこと

・虫歯や歯肉炎の予防ができていること

を前提として、

『なぜ?』(原因)からアプローチする歯並び予防

のステップで進めております。

お子様が成人になった時に、

☆全て歯が白い健康な歯(銀歯なし☆

☆ピンクの引き締まった歯ぐき☆

☆綺麗な歯並び☆

を目指して頂けるように、かいり歯科クリニックでは『正しい診査・診断』に基づく『わかりやすい説明』を大切にし、スタッフ一同サポートさせて頂きます。

ご希望の方はお気軽にご相談下さい。

歯の健康・美容に関する些細なご相談もお気軽にどうぞ!

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